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糖尿病と飲酒の関係~アルコールの影響や飲み過ぎないための秘訣を紹介~

糖尿病と飲酒の関係~アルコールの影響や飲み過ぎないための秘訣を紹介~

「仕事の付き合いで飲む機会が多いから、糖尿病と言われてもお酒はやめられないよ…」

仕事帰りに部下と一杯、取引先の接待で酒宴など、ビジネスマンにお酒の機会はつきものですよね。

お酒には【百薬の長】という言葉もあるように、適量のアルコールを飲むことは身体や健康に良いと言われています。

しかし、適量を超えて多量のお酒を飲むとなると話は違ってきます。

多量飲酒は糖尿病の発症リスクの1つの原因であリ、糖尿病の治療においては減酒(量か頻度を減らす)が求められるのです。

そもそも、糖尿病の患者さんはお酒を飲んでいいのでしょうか。また、糖尿病と飲酒には一体どのような関係があるのでしょうか。

今回は、「糖尿病とお酒」について、わかりやすくお教えしていきます。

お酒を飲み過ぎないための効果的な方法もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

それでは、まいりましょう。

お酒が糖尿病の原因になるのか

「お酒を飲む=糖尿病になる」わけではありません。しかしお酒を飲む量により、糖尿病に影響を与えることがあります。

多量飲酒(お酒の飲み過ぎ)となると、糖尿病を発症する危険性が一気に高まってしまうのです。

その理由は、お酒のカロリーにあります。

お酒のカロリーは高めです。例えば ビール500ccを3缶飲むと630kcalで、これはご飯大盛り1杯(370g)とほぼ同じカロリーとなります。

お酒のカロリー目安量

多量のお酒を飲むことでカロリーオーバー(摂取カロリー>消費カロリー)となり、糖尿病の原因の一つ「肥満」を招くことも考えられます。

多量飲酒が肥満を引き起こすことで、糖尿病の間接的な原因となる可能性もありますので、お酒の量には注意が必要です。

アルコールが糖尿病に与える影響

基本的には、糖尿病では禁酒が勧められます。

なぜなら、アルコールによって血糖コントロールが乱れ、腎症や神経障害といった合併症を発症するリスクが上がってしまうからです。

神経障害についてもっと知りたい方はこちら

アルコールには、肝臓の細胞に蓄えられているグリコーゲン(多数のブドウ糖できた多糖類)の分解を促進する作用があります。

分解が促されるとブドウ糖がたくさん増えますので、お酒を飲んだ後は一時的に血糖値が上昇してしまうのです。

またアルコールの影響で、飲んでいる薬の作用が長引いたり、効きが悪くなったりすることもあります。

糖尿病患者さんがアルコールを飲む時の注意点

まず、アルコールを飲んで良いかどうか主治医に相談することから始めましょう。

あなたの糖尿病の状態に合わせて、医師にアドバイスをもらうことが大切です。

飲酒O Kと言われたら、適量を飲むように心がけます。

お酒の種類に合わせた適量とは?

1日のアルコール目安量は、男性20g、女性10gが適量です。目安量に合わせて、飲む量を決めるようにしましょう。

お酒の適正量の目安

自分の適量を知り、飲み過ぎないようにすることが大切です。

ハイボールは飲んで良いのか

ハイボール

ハイボールはウイスキーをソーダで割った飲み物。爽やかな味で人気ですよね。

ハイボールには糖質が含まれないので、安心して飲めると思っている方もいらっしゃいます。

しかし、ハイボールもアルコールです。本当に安心なのでしょうか。

糖尿病患者さんはハイボールを飲んでも良いのですが、適正な量は、350ml缶1本程度が目安となります。ジョッキで飲む場合は1杯程度です。

原料であるウィスキーには糖質が含まれず、ウィスキーを原料とするハイボールも糖質はゼロ。

「糖質ゼロなら、たくさん飲んでも良いんじゃないの?」 と思っていたあなた。

糖質が含まれていないと言っても、ハイボールはアルコール飲料。飲み過ぎは血糖コントロール不良に繋がる危険性が高いです。

アルコールの飲み過ぎは肝臓(アルコールを分解する臓器)に負担をかけ、肝臓病の初期状態である脂肪肝(肝臓に脂肪がついた状態)を発症しやすくなります。

脂肪肝ではインスリン抵抗性(=血糖値を下げるホルモン、インスリンの効きを悪くする)が起こりやすくなり、血糖値が思うように下がらず血糖コントロールが乱れ、合併症の発症リスクが高まってしまうのです。

糖質ゼロと言っても、決して安心は出来ません。ハイボールも適量を守るようにしてください。

参考記事:糖尿病患者さんが外食する際の注意点は?食事のコツやポイントを伝授

ワインも糖質が含まれていないけど飲んで大丈夫?

ワイン

赤ワインに白ワイン、ロゼワインなどワインには様々な種類がありますが、どのワインでも飲んで大丈夫です。

ワインもハイボールと同じで糖質はゼロですが、他のお酒と同様、適量を飲むよう心がけましょう。

グラスワイン2杯(約200ml)でアルコールは20gです。ボトル1本…とならないように気をつけましょう。

ノンアルコールビールなら全く影響ない?

ノンアルコールビール

ノンアルコールビールはビール風味の飲料です。

アルコールは含まれていなくても、血糖値に影響を与えるものがあります。

なぜならノンアルコールビールの原料に、水あめや果糖ブドウといった糖類が含まれていることが多いからです。

糖類が含まれているノンアルコールビールは、まさに砂糖入り麦風味の炭酸飲料とも言えますね。

ノンアルコールビールを購入する時は、原材料表示を見て糖類の入っていないものを選ぶようにしてください。

お酒を飲み過ぎないために

お酒を飲む時、炭酸水を一緒に飲むのがお勧めです。

炭酸水には炭酸ガスが含まれていて、飲むと胃の中でガスの気泡が膨らみます。この気泡が、満腹感をもたらしてくれます。

またスープや味噌汁などの汁ものを早めに注文し、お酒と一緒に飲むのも一つの手です。

温かい汁もので空腹感が落ち着き、ゆっくり飲みながら具材を食べることで、満腹感を覚えすくなります。

炭酸水も汁ものも、飲み過ぎ予防に効果的ですので試してみてください。

まとめ

糖尿病とお酒まとめ

以上、多量飲酒が糖尿病の原因になる可能性は高く、アルコール自体にも血糖コントロールを乱すリスクがあることが分りましたね。

お酒を飲んで良いかどうか主治医とよく相談し、O Kならば適量を飲むようにしましょう。1日のアルコール目安量は、男性20g、女性10gです。

ハイボールやワインの糖質はゼロですが、他のお酒と同じくアルコール飲料です。適量を心がけてください。

また、ノンアルコールビールには原料に糖類が使われているものもあります。原材料表示を見てから購入するようにしましょう。

なお、お酒を飲む時に炭酸水や汁ものを一緒に飲むと、満腹感が得られやすく飲み過ぎ予防につながります。

以上、「糖尿病とお酒」についてご紹介しました。

今回の内容が、お酒を飲む機会の多いあなたのお役に立てると嬉しいです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血糖値や食事の記録がカンタンにできます。飲酒による血糖値が気になる方はぜひ、日々の食事管理で活用してみてくださいね。

参考文献
厚生労働省 e-ヘルスネット アルコールと糖尿病
厚生労働省 e-ヘルスネット アルコールと脂肪肝
Increasing prevalence of diabetes mellitus in association with fatty liver in a Japanese population, Journal of gastroenterology. 2014 Oct;49(10);1406-13. doi: 10.1007/s00535-013-0902-2.
七訂食品成分表2016 女子栄養大学出版部 医学博士 香川芳子監修

編集&執筆者情報:こちらをご覧ください


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