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高血圧の薬「降圧剤」とは〜効果・種類・副作用を分かりやすく解説〜

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高血圧の薬「降圧剤」とは〜効果・種類・副作用を分かりやすく解説〜

「高血圧のお薬をいくつか飲んでいるのですが、何か違いがあるんですか?」

そのようなあなたの疑問にお答えするべく、たくさんある降圧剤の種類や効果・副作用について、わかりやすく解説していきます。

本記事を読めば、自分が飲んでいる降圧剤がどのようなものか、わかるようになるでしょう。

編集&執筆者情報:こちらをご覧ください

降圧剤とはどのような薬?

降圧剤とは、「血圧を下げるお薬」です。

服薬が開始されるタイミングについて

降圧剤開始のタイミングとは

高血圧の治療は、「生活習慣の改善」と「降圧剤の内服」です。

高血圧といわれたら、食事・運動・節酒・禁煙を行ったり、必要に応じて適正な体重を目指して減量を行ったりします。

そして基本的には、生活習慣の改善を行っても血圧の下がりが不十分だった場合に、降圧剤の内服が開始されます。

ただし、高血圧の原因によってはすぐに降圧剤の内服が開始になることもあるので、主治医の指示に従うようにしてください。

参考記事:高血圧とは~症状や生活習慣での改善ポイントなど分かりやすく解説~

降圧剤に期待できる効果

血圧について

血圧はどれくらい下がる?

どれくらい血圧が下がるかは、薬の種類や量、組み合わせによっても変わります

血圧は生活習慣にも影響を受けやすいので、降圧剤を内服しながら生活習慣の改善も続けると、降圧剤の効果がより期待できるでしょう。

参考記事:血圧を下げる方法〜食べ物や生活でのポイントを分かりやすく解説〜

効果が出るまでの期間は?

降圧剤の効果が出るまでの期間についても、薬の種類や量、組み合わせによって異なります

血圧は一気に下げるとあなたの体に負担がかかりますので、大抵は数か月かけてゆっくり下がっていくように主治医がお薬を調整してくれているはずです。

ただし、緊急性のある高血圧の場合は血圧が早く下がるように降圧剤が調整されることもあります。

いずれにせよ、適切に効果が出るように主治医が処方をしてくれていると思いますので、処方通りに降圧剤を内服するようにしてくださいね。

降圧剤の種類・それぞれの特徴・副作用を紹介

降圧剤の種類・それぞれの特徴・副作用を紹介

降圧剤の種類や特徴・副作用について代表的なものを紹介します。

副作用については、必ず起こるものではありません。注意は必要ですが、副作用があるからといって勝手に内服を中断しないようにしてくださいね。

カルシウム拮抗薬

代表的な薬剤名:アムロジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、など

特徴:最初に選ばれることが多いお薬です。合併症のあるかたや、高齢でも使うことができます。持続型のお薬で、1日1回の内服が基本です。

副作用:動悸、頭痛、ほてり感、浮腫、便秘、など

ACE阻害薬

代表的な薬剤名:カプトリル、エナラプリル、イミダプリル、など

特徴:心疾患や糖尿病、腎障害を合併している場合には最初に選ばれることが多いです。ただし、妊婦さんや授乳中の方は使用できません。

副作用:咳、血管浮腫(皮膚やのど、舌などが急に大きく腫れること)、腎機能の低下、など

α(アルファ)遮断薬

代表的な薬剤名:エブランチル、ハイトラシン、ドキサゾシン、など

特徴:前立腺肥大症による排尿障害にも適応します。早朝の高血圧がある人に対して、眠前に内服を行います。

副作用:初回投与現象(起立性低血圧によるめまい、動悸、失神)、めまい、頭痛、眠気、脱力感、動悸、尿漏れ、など

β(ベータ)遮断薬

代表的な薬剤名:アテノロール、ビソプロロールフマル、など

特徴:若年から中年の方、虚血性心疾患の方、頻脈を合併している高血圧の方に適応します。

副作用:心不全、徐脈、など

ARB

代表的な薬剤名:ロサルタンカリウム、カンデサルタン、ミカルディス、など

特徴:副作用が少なく、ACE阻害薬と同等以上の降圧効果があるといわれているので、最近使用されることが増えています。ACE阻害薬と同じく、動脈硬化や心不全・腎障害などの予防効果も期待されています。

副作用:血管浮腫、腎機能の低下、など

利尿剤

代表的な薬剤名:フルイトラン、スピロノラクトン、セララ、など

特徴:利尿剤の中にもいくつかの種類はありますが、共通して降圧効果を比較的良好に得られて安価と言われています。

副作用:低K血症、低Na血症、低Mg血症、など

市販の降圧剤はあるのか

市販薬

血圧を下げるサプリメントなどはインターネットで見かけることも多いですが、病院で処方してもらうような降圧剤は市販されていないのが現状です。

また降圧剤を個人輸入できるようなサイトもありますが、当該ルートからの購入&自己判断での使用はおすすめできません。

降圧剤は、主治医の指示をもらって正しく内服するようにしましょう。

その他の注意点について

薬は医者と相談

下がりすぎにも気をつけよう

血圧は、下がりすぎにも注意が必要です。降圧剤を調整していく中で、血圧が下がりすぎてしまうこともあります。

低血圧の症状としては、立ちくらみ・めまい・頭痛・息切れ・動悸などが挙げられます。

これらの症状が必ずしも低血圧が原因で起こるとはいえないですが、気になる症状が出たら自宅にある血圧計で血圧を確認したり、病院を受診したりするようにしてくださいね。

参考記事:高血圧よりも怖い!?急に血圧が下がった時の対処法~症状から予防法までご紹介~

勝手にやめるとどうなるのか

降圧剤の効果が徐々に出てくるのと同じように、降圧剤をやめたとしてもすぐに血圧が上昇してくることはないかもしれません。

しかし、時間が経つと血圧は徐々に上がってきます。高くなった血圧をもう一度お薬で下げるためには、時間もかかります。

降圧剤はあなたの主治医が必要だと判断して処方しているものです。いらないんじゃないかと思っても、勝手にやめることはしないでくださいね。

まとめ

それでは本日の内容をまとめます。

◎高血圧の治療は、「生活習慣の改善」と「降圧剤の内服」
◎降圧剤の効果は、飲み合わせや内服の量によっても変わる
◎低血圧には注意、降圧剤の自己中断はしない

以上です。

本記事を通じて降圧剤について理解を深めることで、あなたのお役に立てば嬉しいです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血圧・体重・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてくださいね。
シンクヘルスの紹介

 

参考文献
・医療情報科学研究所(2017):病気がみえる vol.2 循環器 第4版,メディックメディア,322-327
・浦部昌夫,島田和幸,川合眞一(2018):今日の治療薬(2018年版),南江堂,586-626



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