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さつまいものカロリーと糖質は高め~ダイエット効果を栄養面から解説~

さつまいものカロリーと糖質量~ダイエット効果などポイント解説~

当記事の執筆は、管理栄養士  白石香代子が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

カロリーや糖質が高そうなさつまいも。

一方さつまいもは甘くて美味しいので、ダイエット中も食べたくなりますよね。

たしかにさつまいもはほかのいも類と比べてもカロリーや糖質は多めですが、栄養も豊富な食べ物です。

そこで、今回はさつまいものカロリーや糖質についてはもちろん、ダイエット中の楽しみ方についても解説します。

栄養や健康効果についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

さつまいものカロリー・糖質

焼き芋

さつまいもは100gあたり127kcal、糖質は31.0gとカロリー、糖質ともに高めです。

中サイズのさつまいもはおおよそ300〜400gですから、1本あたり380〜500kcal、糖質は90〜125g程度となるでしょう

参考までに、コンビニのおにぎり1個分のご飯(100g)は156cal、糖質は38.1gです。

さつまいもを1本食べると、おにぎり2個分以上のカロリーや糖質量に相当しますね。

ほかのいも類とのカロリーや糖質を比較

さつまいものカロリーと糖質は、ほかのいも類と比べて高めです。

カロリー糖質
さつまいも127kcal31.0g
やまといも119kcal26.9g
ながいも64kcal14.1g
じゃがいも51kcal15.5g
※100gあたり

このように、いも類だからといって同じようなカロリー・糖質ではないので、ダイエット中などは注意が必要です。

参考記事:じゃがいものカロリー・糖質は多い?ダイエット向きか検証
参考記事:長芋のカロリーと糖質は低い~ダイエットに活用しやすい食品です~

糖質制限に適しているか

さつまいもの糖質は高めですから、糖質制限に適した食材とはいえません

ただし糖質制限中であっても、適量であればさつまいもを食べられます。

なぜなら、糖質は体や脳のエネルギー源として必要な栄養素だからです。

ほかの食材との組み合わせにも配慮しつつ、さつまいもを適度に楽しみましょう。

さつまいもはダイエットに向いている?

ダイエット

実のところさつまいもには、ダイエット向きな要素もあります。

さつまいもはカロリーや糖質が高く、甘みもあるためダイエットに不向きと思われがちですよね。

では一体、どのような要素がダイエット向きなのでしょうか?さっそく見ていきましょう。

参考記事:ダイエットにさつまいもが良いって本当?〜効果・やり方・レシピをポイント解説〜

低GI食品である

GI(Glycemic Index)値とは食後血糖値の上昇度を示す指標で、さつま芋は低GI食品です。

高GI食品ほど血糖値が速く上昇し、低GI食品ほど緩やかに上昇する特徴があります。

実は血糖値が急激に上昇すると、インスリンという血糖値を下げるためのホルモンが過剰に分泌されます。

そして余ったインスリンは血中の糖分を中性脂肪に換えて、体に貯め込む働きがあるのです。

さつまいもは低GI食品ですから、食後の血糖値が緩やかに上昇し、太りにくくなるといえるでしょう。

食物繊維で便秘解消と満腹感を得られる

食物繊維は消化管の運動を活発にして、腸内を細菌が活動しやすい環境にし、腸の中を整えます。

その結果、便秘を解消したり糖質の吸収を妨げ体外に排泄する作用があり、ダイエットの味方となります。

また食物繊維は水分を吸収し膨張する結果、満腹感が得られ食べすぎを抑止するのも特徴です。

ヤラピンの成分が便秘予防をサポート

さつまいもを切った際に出る白色の液体はヤラピンという成分で、便秘予防に効果があります。

さつまいもに含まれる食物繊維との相乗効果により、整腸作用と便秘予防の効果が期待できます。

参考記事:焼き芋のカロリーと糖質~焼き芋は太る?糖質制限中の食べ方も解説~

さつま芋に含まれるその他の栄養素

さつま芋に含まれるその他の栄養素

さつまいもには血圧を下げるカリウムや、病気やストレスに対する抵抗力を高めるビタミンCが豊富です。

また、さつまいものビタミンCはデンプンによって保護されるため、加熱しても壊れにくいのも嬉しいですね。

オススメの食べ方を紹介

ここでは太りにくい食べ方や、美味しいさつまいもの選び方を紹介します。

焼く・蒸すのどちらがいい?

さつまいも料理

焼いても蒸しても、カロリーや糖質が大幅に変わるわけではないので、どちらがよいということはありません。

ゆえに、お好みの調理法を選択するとよいでしょう。

なお焼き芋や蒸し芋を食べる際、バターやマーガリンをつけるとその分カロリーは高くなります。

ダイエット中はとくに、さつまいもそのものの味を楽しむようにしてくださいね。

調理後に冷やすのもオススメ

さつまいものように糖質の多いものを加熱後に冷やすと、でんぷん(糖質の1種)がレジスタントスターチという体内に吸収されにくい物質に変化します

糖質が気になる方は、さつまいもを冷やしてから食べるとよいでしょう。

さつまいもの選び方と保存方法

さつまいもは太くて重みがあり、皮の色が鮮やかなものを選びましょう。表面に凹凸とヒゲ根のないものがオススメです。

またさつまいもは寒さに弱いので、新聞紙に包んで常温保存すると持ちがよくなりますよ。

まとめ

以上、さつまいもはカロリー糖質ともに高いとお伝えしました。

一方で、さつまいもはダイエットに効果的な要素もあります。

・低GI値食品である
・食物繊維やヤラピンを含む

そうはいっても、さつまいもを食べすぎると体重が増える可能性があります。

そのためダイエット中は食べすぎに注意し、素材の味を活かしたり調理後に冷やして食べたりするとよいでしょう。

それでは当記事を参考に、さつまいもを日々の食生活に取り入れてくださると嬉しいです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・カロリー&糖質を含む、食事・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてください。

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参考文献
文部科学省 食品成分データベース
独立行政法人農畜産業振興機構 今月の野菜 さつまいも
農林水産省 サツマイモの栄養成分の特徴 みんなの食育
国立成育医療研究センター スマイルガイド食事編
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット

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