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植物由来の天然甘味料「ステビア」とは〜味・効果・安全性など徹底解説〜

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植物由来の天然甘味料「ステビア」とは

当記事の執筆は、管理栄養士  白石香代子が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

「ステビアって血糖値に影響しないような良いイメージだけど、実際どうなの?」
「そもそも、ステビアってなに?」

雑誌やドラッグストアでよく目にする食品、ステビア。

当記事ではステビアがどのようなものか、糖尿病の方が摂取するに適しているかなど、分かりやすく解説しています。

ステビアの安全性から使用方法までご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

ステビアとは

ステビアは、キク科の植物です。

154以上もの種があり、食用だけではなく観葉植物やハーブとして楽しまれているものなど様々な用途があります。

栽培地や由来について

ステビアの産地や由来は

ステビアの栽培地は、南アメリカのパラグアイとブラジルの国境付近です。栽培というより、その地域に自然に生え、育っています。

154以上もの種類があるとお伝えしましたが興味深いことに、数多くあるステビアの中で、甘みのあるものはたった1種類です。正式名称は「ステビア・レバウディアナ・ベルトニー」で、植物学者の名前が名称の由来と言われています。

またステビアの使用に関する歴史は古く、6世紀から南アメリカのパラグアイでマテ茶(コーヒーや紅茶とともに世界三大飲料の一つと)の甘味料として楽しまれていたそうです。

効果・効能を紹介

ステビアはグラアニー族(アメリカの先住民)が心臓病、高血圧、胸焼けなどの改善目的のために古くから使用していた植物でした。

しかし近年の研究において、健康に対しての十分な有効性を示す情報が見当たらないため、ステビア自体の効果効能を訴求することは難しいでしょう。

甘味料「ステビア」の味やカロリー・糖質は?

ステビアの味やカロリーは

それでは自然の甘味料「ステビア」について、見ていきましょう。

ステビアの甘みはとても強く、砂糖の約200倍と言われており、少量加えるだけで十分な甘みを味わえるのが特徴です。

そのため使用量は少なくて済み、摂取するカロリーも抑えらます。

また、ステビアの甘み成分は糖質ではなく配糖体(糖と糖以外のものがくっついたもの)です。つまり、ステビア自体の糖質はゼロです。

腸内環境も改善する?

ステビアで腸内環境がよくなるとの情報があるようですが、結論に関しては正直なんとも言えません。

と申しますのも、ステビアには腸内環境を整えるのに有益な善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)を増やすなどの特性が見当たらないからです。

お腹の調子を整えたい方は、善玉菌のエサになるオリゴ糖(※)の活用を視野に入れると良いかもしれません。

(※)オリゴ糖は低カロリーで整腸作用のある甘味料です。

糖尿病にステビアは良いのか

糖尿病にステビアは良いのか

ステビアの糖質はゼロという観点から見ると、糖尿病に良いと言えるでしょう。

糖尿病の治療や予防では、血糖値を下げるために糖質を控えることが大切です。

糖質が含まれていないにもかかわらず十分な甘みを感じさせてくれるステビアは、糖尿病の味方とも言える天然の甘味料かもしれません。

血糖値への影響の有無 

血糖値は糖質によって上がります。

何度もお伝えしますがステビアの糖質はゼロですので、ステビアそのものが血糖値にマイナスの影響を及ぼすことはないと考えられます。

甘味料としての安全性は?

安全性について

ステビアは食品添加物として国から正式に認可されていることから、安全性に関しては、過度に心配しなくて良いでしょう。もう少し踏み込んだ話をすると、厚生労働省はステビアのような食品添加物について、成分の規格や使用の基準を定めた上で使用を認めています。

安全の確保のための調査なども実施された上での認可ですので、日常生活の中での使用は問題無いと思われます。

ただ国が認可しているとはいえ、ステビアの摂り過ぎにより食事の栄養バランスを崩すのは本末転倒なので、全体の食事を考えた上で活用するのがよいでしょう。

ポカリやチョコレートにも使われている

ステビアは安全と認められているがゆえに、スポーツドリンクやチョコレートなどにも使用されています。

またステビアがとても甘いという性質上、少量の使用で充分なためカロリー摂取も控えることができます。さらには糖質もゼロですので、嗜好品として上手く活用していきたいですね。

不妊や虫歯の危険性があるって本当?

ステビアには不妊のリスクがあるという噂があるようですが、正直なんとも言えません。といいますのも、人間を対象にした研究データが見当たらないからです。

また、甘みのある甘味料だから虫歯になるのでは…という声も聞かれますが、ステビアによる虫歯へ影響は心配しなくて良いでしょう。なぜならステビアには糖質が含まれないので、虫歯の原因となる口の中の細菌(※)に利用されにくいからです。

(※)口の中の細菌は砂糖をエサに、歯垢の原因となる物質を作るため、砂糖は虫歯の原因になると言われています。

アメリカでは禁止されているのか

現在、アメリカでもステビアの使用は認められています

過去においては、アメリカやヨーロッパではステビアを長期摂取することにより体にどのような影響が出るか分からないという理由で、使用承認がされていませんでした。

その後、徐々に各国からステビアに関する安全性が報告され、2008年にFDA(アメリカ食品医薬品局、日本の厚生労働省にあたる機関)がステビアに対して安全基準の合格を出し、現在に至っています。

使い方はカンタン

ステビア_使い方は簡単

ステビアは、料理やお菓子に使う砂糖の代わりになります。ですので煮物や照り焼き、クッキーやゼリーなど幅広く使うことができます。

お勧めはステビアヘルス

甘味料ステビアには様々な商品がありますが、血糖値が気になるあなたに最もおすすめなのは、ステビアヘルスです。

というのもステビアヘルスは、適正な糖質を取りながら健康的な生活を送るロカボ商品(※)として推奨されているためです。

※ロカボ商品とは北里研究所病院・糖尿病センター長の山田悟先生が監修したもので、ロカボは極端に糖質を抜くのではなく、適正な糖質を取りながら健康的な生活を送るための方法。

参考記事:流行りのロカボとは?糖質制限との違い・効果・食品まで幅広く紹介

そしてステビアヘルスには、下記の2種類があります。

ステビアヘルスブラウン:料理に合うコクのある甘みが特徴
ステビアヘルスホワイト:お菓子に適したスッキリした味


用途に合わせて使い分けられるのも良いですね。

まとめ

ステビア

以上、ステビアについてまとめました。ステビアは甘みが強く、砂糖の200倍ほどの甘さがあることがお分かりいただけましたね。

そしてステビアは食品添加物として正式に認可されている甘味料です。通常の食事に甘味料として加える程度の量であれば、安全性には問題ないと思います。

なおステビアの糖質はゼロです。血糖値に影響しにくいという観点からいくと、糖尿病の方にも適しているでしょう。

当記事を参考に、ステビアを食事に上手く取り入れ、健康増進に役立てていただけると幸いです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血糖値や食事の記録がカンタンにできます。日々の食事管理でぜひ活用してみてくださいね。
シンクヘルスの紹介

 

参考文献
ステビア工業会 ステビア甘味料とは
Lewis,W.H. (1992) Early uses of Stevia rebaudiana (Asteraceae) leaves as a sweetener in Paraguay
厚生労働省 食品添加物
日本リコス株式会社 ステビアヘルス
厚生労働省 e-ヘルスネット オリゴ糖
国立健康・栄養研究所 健康食品の安全性・有効性情報 ステビア

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