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シックデイとは?糖尿病との関係と対策をシンプルに解説

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シックデイとは?糖尿病との関係と対策をシンプルに解説

「体調不良でご飯が食べられない…。血糖値を下げる薬はどうしよう?」

そこでですが、シックデイという言葉を聞いたことがありますか?シックデイとは、糖尿病の人が体調を崩したり食事を摂取したりできない時のことです。

シックデイになると、血糖値が乱れるケースがあるため、薬を調整するなどの対応が必要になります。

今回は、シックデイの症状や注意点、対処方法についてお伝えしていきますね。

編集&執筆者情報:こちらをご覧ください

シックデイとは

冒頭でシックデイとは何か簡単にお伝えしましたが、もう少し詳しく説明します。

単に風邪を引いて体調を崩した時だけがシックデイではありません。

下痢・嘔吐、発熱、腹痛、食欲不振、外傷・骨折、急性ストレスといった症状もシックデイに含まれます。

このような症状があるときは、普段はしっかり血糖コントロールができている人でも、血糖値が乱れやすくなるのです。

そのため、『シックデイ』は糖尿病の人にとって特別に注意が必要な日であるとも言えます。

参考記事:糖尿病患者さんはうつ病を併発しやすい?心との関係や治療法を紹介

糖尿病におけるシックデイの注意点

シックデイの時に注意してほしい3つのポイントをお伝えします。

高血糖に注意

まず注意して欲しいのは高血糖です。

下痢・嘔吐といった症状が頻回に起きると、体の中は脱水状態になります。体内の水分が少なくなると血液が濃くなり、血糖値も高くなってしまうためです。

また、脱水になると尿の量が減り、同時にブドウ糖が排出される機会も減るので血糖値が高くなりがちです。

その他、風邪・発熱、消化器系の疾患、外傷・骨折といった症状は、体にとっても負荷がかかりストレスホルモンが分泌されます。そしてストレスホルモンはインスリンの働きを弱めて、血糖値を高くする力も持っています。

以上、シックデイの時は血糖値が上がりやすいので、体調不良・食欲不振を理由に自己判断でインスリン注射を休薬すると、更に著しい高血糖が起こる可能性があり要注意です。

くれぐれも自己判断はしないように注意してください。

低血糖に注意

高血糖にも注意が必要ですが、実は低血糖にも注意が必要です。

特に、血糖値を下げる薬やインスリンを使っている方は注意してください。

シックデイの時には、いつものように食事を摂ることが難しいこともあると思います。

しかし食事の量が減っているのにいつも通り血糖値を下げる薬を飲んだり、インスリンを打つと血糖値が下がりすぎて低血糖が起きてしまうことに。

血糖値を下げる薬の中には、腎臓から薬の成分を排泄するタイプのものもあります。脱水は腎臓の機能を低下させるので、血糖値を下げる薬の成分が体内に残ってしまい、余計に血糖値が下がってしまうというケースも出てくるでしょう。

参考記事:低血糖症とは〜原因・予防・対策から機能性低血糖まで幅広く紹介〜

急性合併症に注意

元気な時には起こらないような合併症が、シックデイでは起きます。

以下、表にまとめましたので参考にしてみてください。

シックデイ時の合併症の注意点

シックデイ・ルールに沿って対応

シックデイ・ルールに沿って対応

シックデイになった時の対応の基本があります。それが『シックデイルール』です。

どんなルールがあるのか、3つのポイントをお伝えします。

早期に受診をする

発熱があるとき、嘔吐・下痢・腹痛といった消化器系の症状が強いとき、高血糖が続いたり意識障害があったりするときは、必ず医療機関を受診してください。

それ以外でも、基本的には主治医に連絡して、どうしたら良いのか指示を受けることが大切です。どんな場合も自己判断は禁物です。

主治医の先生に状態を伝える時は、『いつから・どのような症状があるか・食事はどのくらい摂取できているか・血糖値はどのくらいか』を伝えてみてください。体調に合わせた対応を教えてくれるでしょう。

お薬の扱い

糖尿病のお薬には様々な種類があります。シックデイの間は休薬するお薬もあれば、シックデイの状態によって減量したり休薬を検討したりするお薬もあります。

あらかじめ主治医の先生とシックデイの時にお薬をどうするか決めている場合は、約束に従ってさい。

インスリン注射を打っている方へ

インスリン注射を打っている方へ

実はインスリン治療中の方は、食事が摂れていない場合でもインスリン注射を続けることが原則です。

ただし、何も考えずにいつも通りのインスリン注射をすることも注意が必要です。

内服薬同様、シックデイの時にインスリンをどうするか主治医の先生とあらかじめ決めている方はそれに従いつつ、不安な場合は受診して対応を確認しましょう。

また、可能であればこまめ(目安としては3~4時間毎)に血糖測定をして、血糖値の動きに注意をしてみてください。

食事はどうする?

食事はどうする?

体調が悪いと食欲がないことも多いと思いますが、できるだけ絶食しないようにすることが大切です。炭水化物・糖質を含む消化の良い食べ物(例えば、お粥・うどん、果物など)を選んでみてください。

参考記事:糖尿病に良い食べ物は?食材やメニューをわかりやすく紹介

また脱水予防も大切です。1日あたり1~1.5Lのお水やお茶を摂取するように心がけてください。また、スープ等で栄養も摂りつつ水分を摂取するのも良いでしょう。

まとめ

それでは、今回の記事でお伝えしたことを振り返ります。

◎シックデイは糖尿病の人が体調を崩したり食事を摂取したりできない時のこと
◎シックデイの時に注意することは、高血糖・低血糖・急性合併症
◎シックデイの時は、シックデイルールに従って対応する


糖尿病は一人一人でお薬の内容や量が違います。

普段から、主治医の先生とシックデイの時にどうしたら良いのか話しておくことも良いかもしれません。

また体調不良の時は、何よりも体を温め安静にしておくのが大事です。動き回らずじっくり静養し、体調回復に努めましょう。

それでは当記事がシックデイの際、少しでも役に立つと嬉しいです。

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参考文献
医療情報科学研究所編(2019),病気がみえるvol.3 糖尿病・代謝・内分泌 第5版,P69
国立国際医療研究センター糖尿病情報センター(2020),シックデイ(参照:2020年11月9日)

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