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糖尿病は心筋梗塞・脳梗塞に要注意〜リスクと予防のポイントをシンプルに解説〜

糖尿病は心筋梗塞・脳梗塞に要注意〜リスクと予防のポイントをシンプルに解説〜

日本の三大死因に含まれている心疾患と脳血管疾患。

糖尿病の方は、心筋梗塞・脳梗塞を起こすリスクが高いのはご存じでしょうか?

そこで当記事では、糖尿病に関連し心筋梗塞・脳梗塞がどのような形で出るのか、そして症状に対する検査や予防・治療法についてわかりやすく説明していきます。

最後まで読んでいただくことでリスクと対策を理解し、前向きに予防と治療に取り組んでいただければ幸いです。

なぜ糖尿病は心筋梗塞・脳梗塞を起こしやすいのか?

糖尿病にかかり高血糖状態が続くと血液が糖でドロドロになって、血流が悪くなり血管が傷つきやすくなります。この状態が続くと動脈硬化を促し、心筋梗塞・脳梗塞の原因となります。

そして動脈硬化は、特に脳や心臓の血管に被害が起きる傾向があるため、脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすいといわれています。

では具体的に心筋梗塞・脳梗塞って何なの?

その疑問に答えるため、それぞれの特徴を説明していきます。

心筋梗塞の症状

心筋梗塞の症状

心筋梗塞は心臓を養ってる血管が詰まり、酸素や栄養が届かないことで心臓を動かしている筋肉が死んでしまう状態です。

突然の締め付けられるような胸の強い痛みや圧迫感が起きるのが代表的な症状です。その症状に伴いまれに首、背中、左腕、上腹部に痛みが生じることがあります。(これを放散痛といいます)

さらに冷や汗や吐き気、嘔吐、呼吸困難を伴うこともあります。

しかし、糖尿病の方は痛みを訴える自律神経が障害されているために痛みを感じにくく、心筋梗塞を起こしても胸部の痛みや放散痛の症状が出ない場合があります。

そのため、重症化しないと発見されないことがが多いことや、心臓の血管が同時に何本も広い範囲で傷ついていること、心臓の血液を送りだす力が低下していることで、糖尿病の方は心筋梗塞発症後の死亡率が高い状態となっています。

脳梗塞の症状

脳梗塞の症状

脳梗塞とは脳の血管が詰まり、脳の細胞が死んでしまう状態です。糖尿病の方では脳血管疾患の中で、とても脳梗塞が多いと言われています。

手足の片側が動かせなくなる片麻痺や、うまく話せなくなくなってしまう構語障害と呼ばれる症状が出ることが多くあります。20%~30%の方は発症前に一時的に体に力がはいらなかったり言葉が話せない、体の片側の手足が動かない、手足がしびる等の症状が起きます。

脳梗塞の前段階では数分から数時間でこれら症状が改善されることがありますが、段階的に進行して本格的な脳梗塞につながるのです。

その他にも、めまいや意識障害が起こす方や、脳の梗塞した部位の機能が低下する、※まだら認知症を起こすことがあります。

※まだら認知症とは、例えば物忘れは多いが、日常的な判断や専門的な知識は保たれているといった、一部分の認知機能が障害されている状態を指す

参考記事:高齢者に多い糖尿病と認知症の関係〜日々の生活で血糖値に気をつけよう〜

検査でしっかり確認

検査でしっかり確認

心筋梗塞・脳梗塞を起こさないためには、まず自分自身の心臓と脳の血管がどのような状態か知ることが必要です。

では、どのように確認できるのでしょうか。

心臓の機能検査

①心電図

心臓の筋肉の電気的な活動に問題がないか、心臓の電気信号をグラフにして評価する方法です。

心臓の血管が狭まってる時や、心筋梗塞が起きている際は電気信号に異常がみられます。

②心臓超音波

超音波をあてて心臓の働きを画像で見ることができる検査です。心臓の大きさや形、心臓の筋肉の壁の厚さ、動き、また血液の流れ方も評価できます。

心筋梗塞の場合、収縮運動をしない心筋の場所や範囲がわかります。

③冠動脈CT

心臓の血管の詰まりや狭まりを評価する検査です。

④負荷心筋SPECT

心臓の筋肉に血液がどのくらい巡っているかを確認する検査です。心筋梗塞が起きている部分は、血液の巡りが悪くなります。

⑤冠動脈造影

腕や太ももの動脈にカテーテルを刺して、心臓の血管までカテーテルを進ませ薬液を入れて心臓の血管を直接写し出し、詳しく評価する検査です。

脳の機能検査

①頸動脈超音波

首の血管(脳に栄養を与えてる血管)を超音波を使って確認し、血管の詰まり具合を評価します。

②頭部MRI・CT

脳の血管の狭まりや、脳梗塞を評価する検査です。脳梗塞発症時は頭部MRIが診断に最も効果的です。

④脳血流SPECT

脳の血液の巡りが滞ってないか評価する検査です。

予防をするには動脈硬化を防ごう

動脈硬化は心筋梗塞・脳梗塞の大きな原因となっています。動脈硬化を防ぐためには以下の事を気を付けましょう。

◯血糖値を目標の値にコントロールする
◯糖尿病の治療を中断しない
◯血流を良好に保つため、血圧管理を怠らない
◯血流の妨げになるコレステロールを、望ましい範囲にコントロールする
◯喫煙をしない(血管を収縮させ、血液の粘度を高めて血流を低下させるため)
◯体重を自身の身体に合う形でコントロールする


糖尿病の方は動脈硬化のリスクがとても高いです。
そのため、上記の事に注意して生活習慣を見直し、動脈硬化を防ぐが重要となります。

参考記事:糖尿病とタバコの関係〜血糖値への影響から電子タバコまで幅広く解説〜

心筋梗塞・脳梗塞に掛かった場合の治療法

ここではそれぞれの主な治療法について説明していきます。

心筋梗塞の治療

カテーテル治療とバイパス手術の2種類です。ただ、発症時間によっては行えない治療法もあるので、心筋梗塞が疑われる場合はすぐに病院に受診しましょう。

カテーテル治療ですが、腕・手首や足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、心臓まで進め詰まってしまった部分を、風船のついたカテーテルを膨らましたりします。

またステントという金属を挿入したり、動脈を詰まらせた血のかたまりを溶かす薬(t-PA)を注入し血液を開通させる治療があります。

バイパス手術とは、詰まってしまった動脈の先に血液を迂回する血管をつくる手術です。発症後6時間以内であれば、バイパス手術によって梗塞範囲が小さくなることが認められてます。

脳梗塞の治療

脳梗塞の治療法も心筋梗塞と同様カテーテル治療とt-PA治療といい、点滴により静脈に血液の塊を溶かすt-PA薬を注入する方法があります。

t-PA治療は発症してから3時間以内でないと効果がありません。このように脳梗塞も発症時間によって行えない治療があるのでそのため、脳梗塞を疑われる場合もすぐに病院に受診しましょう。

心臓も脳も細胞が死んでしまうと再生することがてきません。よって早期治療がとても重要となります。

上記のものは代表的な初期治療のものとなります。心筋梗塞も脳梗塞も、その後の治療とリハビリテーションが重要であることも覚えておいてください。

まとめ

心筋梗塞・脳梗塞とは糖尿病の方にとって発症しやすく重症化しやすいです。

そして今回あなたに覚えておいてほしいことは、心筋梗塞も脳梗塞も発症してから治療までの時間に時間がかかることです。

さらに重症化するため体に麻痺がでてしまったりする可能性があります。

歩く・座るなど日常生活の動作だけで苦しくなってしまったり、うまく話せなくなってしまったり、最悪の場合寝たきりの状態になってしまうなど今後の人生に大きく左右してしまうことも。

なので心筋梗塞や脳梗塞が疑われる場合は、すぐに病院に受診してください。ここで注意してほしいことは、症状が軽くても自分で運転して病院に向かうことは絶対に避けることです。途中で病状が悪くなったり、大きな事故を起こしてしまう可能性があるので、すぐに救急車を呼びましょう。

そして、心筋梗塞・脳梗塞を起こさないためにも、動脈硬化を防ぐ生活を心がけて定期的に検査を行えるのが望ましいです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血糖値や食事の記録がカンタンにできます。運動や血圧なども記録できますので、ぜひ活用してみてくださいね。

 

参考文献
厚生労働省(2020年10月11日)
国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター 大血管症(参照2020年10月16日)
国立循環器研究センター 循環器病情報センター 心筋梗塞と狭心症ーその予防と治療ー(参照2020年10月16日)
千葉大学院医学研究院 循環器内科学千葉大学病院循環器内科 狭心症
千葉大学院医学研究院循環器内科学 千葉大学病院循環器内科 急性心筋梗塞 (参照2020年10月16日)
病気がみえる7 脳・神経 医療情報科学研究所編 株式会社メディックメディア 2015年p64-75

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