ズバリ、レモン水ダイエットは痩せるのか?~管理栄養士が解説します~
当記事を監修した専門家:管理栄養士 大熊麻未、編集長 宮田亘造(詳しいプロフィールはこちらをご覧ください)
近年注目を浴びている、フレッシュな果実を水に漬けこんだフレーバー水。
なかでもスライスしたレモンを浮かべたレモン水は、見た目の爽やかさもあり爆発的な人気を博しています。
さて、巷ではこのレモン水がダイエットに効果的と言われていますが、本当に痩せられるのでしょうか。
というわけで、今回は「レモン水に減量効果があるのか」について迫りたいと思いますので、最後までお付き合いください。
目次
レモン水ダイエットとは
レモン水ダイエットとは、スライスしたレモンを入れた水か、レモン果汁入りの水を飲むダイエット方法です。
飲む時間帯や飲む量などの決まりはないようですが、「水分補給」の観点では起床後に飲むのがオススメ。
というのも起床後は、睡眠中に出ていった水分を補う必要があることや、目覚めの水分摂取は腸を活発にして排便を促すことにつながるからです。
参考記事:水を飲むのはダイエットに良い?〜効果・やり方・おすすめを分かりやすく紹介〜
レモン水うがいダイエットとは
巷には「レモン水ダイエット」と同じような名前の「レモン水うがいダイエット」なるものがあります。
食前にレモン水でうがいすることにより苦味に敏感な舌を作り、食品中の苦味を敏感にさせて食欲を抑えるのが狙いのようです。
レモンの強い酸性の影響により歯のエナメル質を傷める恐れが大きいため、注意しながら行うダイエット法といえるかもしれませんね。
痩せる?痩せない?レモン水ダイエットの効果
栄養成分から見ると、レモン水そのものに減量効果はありません。
しかし、水分を摂ること自体がダイエットを後押しする役目があります。
なぜなら、水分が不足すると代謝が悪くなるため痩せにくい体になってしまったり、便秘になりがちだからです。
さらにレモンには、体内でエネルギーを作り出すために欠かせない栄養素のクエン酸が豊富に含まれています。代謝をあげることはダイエット成功の近道ですので、クエン酸が豊富なレモンは立役者となってくれそうです。
また、ダイエット中に悩みやすい肌トラブルを遠ざけるような効果も見逃せません。レモン果汁に含まれるビタミンCには、肌のコラーゲン作りを活発にする働きが期待できるます。
つまり、レモン水を飲むことがダイエットに直結するわけではないですが、ダイエット中に起こりやすいトラブル回避のためにはよい影響を与えてくれると言えそうです。
レモン水の作り方
レモン水の作り方はとても簡単です。
水200mlに対してレモン1/2個分の果汁を絞るだけでOK。もし市販のレモン果汁を使う場合は大さじ1杯で代用できます。
レモンを皮ごと使う場合の注意点
スライスしたレモンを使う場合は、1つだけ注意点があります。それは外国産のレモンを使う際、念入りに洗う必要がある点です。
というのも外国産のレモンには、輸送中にカビが生えるのを防ぐ目的で防カビ剤が使われているからです。
防カビ剤の使用量は基準値以内ですが、できることなら無添加のものを口にしたいですね。
その点、国産のレモンは防カビ剤が使われていない場合もあり、安心して使えるかもしれません。
参考記事:レモンの栄養成分と効能~健康効果や食べ方のコツについて詳しく解説~
レモン水は作り置きできる?
レモン水はまとめて作れますが、防腐剤などは使わないため作ったらすぐに飲み切るのがオススメ。
作り方は簡単なのでその都度作っても手間はかからなそうですね。
手作りは大変だから市販のレモン水を買い溜めしようと思うかもしれませんが、気を付けたい点があります。
ペットボトル入りのレモン水(フレーバー付き)は、糖類が添加されているものも多く出回っています。
そのためダイエット目的で飲んでいたのに、気づいたら太っていたなどというケースもあるかもしれず、購入前に成分表示を確認しましょう。
まとめ
以上、レモン水ダイエットについて解説しました。
レモン水そのものの減量効果は不確かですが、水を摂るメリットは大きいとわかりましたね。
レモン水を食生活に取り入れるときは、いつもの水に飽きた時の気分転換用としての位置づけがよさそうです。
それでは、当記事によりあなたの食生活が豊かになれば幸いです。
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