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糖尿病とストレスの関係~適度にリラックスして生活しよう~

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糖尿病とストレスの関係~適度にリラックスして生活しよう~

当記事の執筆は、シンクヘルスブログ編集部が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

「最近イライラすることが増えて、食べる量も増えた気がする」と感じたことはありませんか?

実は糖尿病とストレスには、つながりがあります。

そこで本記事は、糖尿病とストレスの関係について、わかりやすく解説していきます。

かんたんにまとめますので、最後までお付き合いください。

ストレスが血糖値に与える影響

ストレスが血糖値に与える影響

ストレスが血糖値に与える影響として考えられるものは、下記の2つです。

『血糖値が上がるような生活習慣を送ってしまうこと』
『コルチゾールというホルモンが増えて、その働きで血糖値が上がってしまうこと』

この2つについて、この後もう少しくわしくまとめていきますね。

ストレスが原因で糖尿病に影響を与える行動

ストレスが原因で糖尿病に影響を与える行動

ストレスによって血糖値が上がるような生活習慣をいくつか紹介していきます。

食べすぎ

まずは、食べすぎです。食べる量が増えて、肥満傾向になればなるほど血糖値も上がっていきます。なぜなら内臓に脂肪が付くと、インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)からです。

またストレスがかかると体の中で必要なエネルギーが増えるので、糖分を含む甘いものなどを食べたくなることがあります。

適度であれば大丈夫ですが、糖分の摂りすぎは糖尿病に大きな影響を与えるので注意が必要です。

睡眠不足

『ストレスが溜まってなかなか眠れない』という経験があるかと思います。睡眠不足が続くと余計にストレスが溜まっていきます。

そしてなかなか眠れないと起きている時間が長くなるので、ついつい何かを食べたくなってしまうかもしれません。そうなると、先ほどお伝えした食べ過ぎにつながる可能性もありますよね。

また、睡眠不足で疲れが溜まってくると動きたくない気持ちも生まれますよね。糖尿病の治療には運動療法が大切なので、運動不足が起こると糖尿病に影響を与えることが考えられるのです。

参考記事:不眠は血糖値に影響する?糖尿病と睡眠の深い関係を徹底解説

喫煙

「ストレスが溜まるとタバコが吸いたくなる」という経験はありませんか?

しかしタバコは血糖値を上昇させたりインスリンの働きを妨げたりします。さらに、タバコを吸う人は吸わない人に比べて、2型糖尿病になりやすいことがさまざまな研究で言われているので、ストレスが溜まっていたとしても禁煙がおすすめです。

参考記事:糖尿病とタバコの関係〜血糖値への影響から電子タバコまで幅広く解説〜

飲みすぎ

疲れが溜まったりストレスが溜まったりすると、お酒を飲みたくなることもあると思います。実は、適度なアルコールの摂取は糖尿病になるのを予防する可能性があるといわれています。

しかし飲みすぎは禁物です。

多くのアルコールを摂取すると​​お酒のカロリーが増えるだけではなく、食欲が亢進して食べすぎたり、脂っこいつまみが多くなったりする可能性もあります。

そうなると高血糖になりますし、高血圧や高脂血症といった他の生活習慣病になる危険性も高くなります。

ストレスだけで1型・2型糖尿病になるの?

ストレスでコルチゾールというホルモンが増え、血糖値を上げることがあります。

ストレスを感じると、コルチゾールというホルモンの分泌が増えます。このコルチゾール、実は血糖値を上昇させる働きもあるのです。つまり、ストレスを感じるとで血糖値が上がるということがあり得るのです。

とはいえ、これだけが原因で1型糖尿病や2型糖尿病になることはあまり考えにくいと思います。やはり生活習慣などのさまざまな要因が積み重なって糖尿病になることが多いです。

ストレス性の糖尿病は解消できたら治るのか

ストレスを解消したら糖尿病が治るのかということについては、完全に治るとは言い切れないと思います。

ただし、ストレスによる食べすぎなどの生活習慣の乱れが解消されたり、コルチゾールの分泌が減ったりすれば、血糖値が改善されることは間違いないでしょう。

つまり、ストレスを解消すれば糖尿病が改善しますし、逆に糖尿病を悪化させないためにストレスをため込まないということも大切です。

ストレスを発散させるには

日々の仕事や生活の中でストレスを感じることは、自然なことかもしれません。ただ、ストレスを溜め込むのでなく発散することは糖尿病と向き合う上で重要になってきます。

バランスの良いライフスタイルを

そこでまずは規則正しい生活習慣を送りましょう。

・バランスよく食事を摂る
・睡眠を十分にし体の疲れを取り除く
・適度な運動でリフレッシュ

という具合に、基本的な生活を見直してみるのがベターです。

日々の生活にリラクゼーションを

リラクゼーションはイライラの要因となるストレス解消に効果的です。

・ゆっくりお風呂に入る
・アロマを活用してみる

などという形で、あなたに合ったリラックス方法も試してみてください。

糖尿病治療がストレスの場合は医師に相談を

糖尿病治療がストレスの場合は医師に相談を

糖尿病の治療をしていると、好きなものを好きなだけ食べることができなかったり、運動が好きじゃなくても運動を勧められたりでストレスに感じることも。

また、インスリン注射の治療をしていると外出時などにも気遣いが必要になり、ストレスを抱えることが多くなるでしょう。

ただ、糖尿病治療のストレスが原因で更に糖尿病が悪化するのはもったいないです。ですので、もし糖尿病治療がストレスだと感じたら、まずは医師に相談をしてみるのが良いかと思います。

参考記事:糖尿病は生活習慣の改善で予防〜今から食事・運動・生活を見直そう〜

まとめ

それでは本日のまとめです。

〇ストレスによる、食べすぎ・睡眠不足・喫煙・飲みすぎは血糖値を高くする可能性があるので注意が必要
〇ストレスを感じると血糖値を上げるコルチゾールというホルモンが増えることもある
〇糖尿病を悪化させないために、ストレスを溜め込まないことが大事
〇糖尿病の治療自体が強いストレスの場合は主治医に相談しよう

以上となります。

本記事が、糖尿病を悪化させないためにストレスを溜め込まないという意識をもつきっかけになると嬉しいです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血糖値・体重・血圧などの記録がカンタンにできます。日々の血糖コントロールにぜひ活用してみてくださいね。


 
参考文献
厚生労働省 e-ヘルスネット
医療情報科学研究所:病気がみえる vol.3 糖尿病・代謝・内分泌 第5版,メディックメディア,東京都

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