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糖尿病でも舐められる飴はある?〜どうしても食べたい時のおすすめも紹介〜

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糖尿病でも舐められる飴はある?

当記事の執筆は、管理栄養士  白石香代子が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

「口寂しい時によく飴を舐めるんだけど、糖尿病だから我慢する方がいいのかな」

誰にでも馴染みがあり、手軽に食べることのできる飴。仕事中や移動時に口にすることも多いですよね。

しかし飴は血糖値に影響する食べ物で、糖尿病の方は少し注意が必要です。

そこで今回は、飴を食べた場合の血糖値の変化や、糖尿病でも安心して食べられる飴に着目した内容をお届けすることにしました。

低血糖時に役立つ身近な飴までご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

※疾患をお抱えの方はかかりつけ医の意見を優先してください。

そもそも糖尿病で飴を舐めるのは良いのか

基本的には、糖尿病の方は飴は控えることをオススメします。なぜなら一般的に飴のカロリーや糖質は高いからです。

飴のカロリーと糖質

上の表に示した100gは、おおよそ一袋をイメージしていただければよろしいかと思います。

あめ玉もドロップも、カロリーは400kcalに近く、糖質は100g以上あります。この数値ですが、カロリーはコンビニおにぎり2個とほぼ同じ、また糖質は6枚切り食パン4枚以上より多いです。

糖尿病ではカロリーや糖質の量をコントロールする必要がありますので、飴はお勧めできない食べ物となります。

参考記事:糖尿病に良い&悪化させる食べ物4選-管理栄養士が厳選-

飴を食べすぎると血糖値にどう影響する?

上記でもお伝えしましたが、飴には糖質が多いので食べすぎると当然血糖値は上がります

飴の主な原料には砂糖や水飴が使われます。そして砂糖の主成分はショ糖、水飴は麦芽糖(トウモロコシなどから摂れる甘みの一種)です。
糖の吸収速度

上のように、糖質の種類を図で示しました。

糖質には単糖類、二糖類、多糖類があります。もっとも体内に吸収されやすい糖は、単純な化学組織の単糖類で口にしてから数分ほどですが、飴のショ糖や麦芽糖も数十分から1時間と吸収速度は速めです。

ですので飴の食べ過ぎは血糖値を急速に上げる可能性があり、注意が必要なのです。

参考記事:砂糖のカロリー&糖質は本当に高い?~砂糖を摂ると太るのか徹底検証〜

1個くらいは大丈夫か

糖尿病_飴

市販の飴1個でしたら、血糖値に大きな影響はないでしょう。

商品によりますが、例えば1袋25個入りで、1個あたり約15kcal、糖質は4g程の飴が多い印象です。

糖尿病でも安心して食べていい飴

糖尿病でも食べて良い飴

繰り返しになりますが、飴は糖質・カロリー共に高めですので基本的には控える方が良いです。

しかし、「どうしても食べたい」という方のために、糖尿病の方でも食べられる飴をご紹介します。

おすすめはラカントの飴

ラカントのど飴は、羅漢果(らかんか/植物)とトウモロコシの発酵で得た成分「エリスリトール」の2種類の天然素材から作られた、カロリーゼロの飴です。

特徴は2つあり、天然素材の羅漢果エキスを使用していることと、エリスリトールが血糖値に影響を与えないことです。また製造販売元のSARAYA(※)にて、ラカント飴を試食後、血糖値をあげないことが分かったとの記載があります。 

(※)ラカントSカロリーゼロ飴の開発秘話参照

そのため、糖尿病の方でも安心して食べることができる飴と言えるでしょう。

ちなみに1日あたりの個数ですが、SARAYAによると10~15個ほどでも問題ないとのことです。しかしエリスリトールは大量に摂るとお腹が緩くなることもあるようですので、ご自身の体調を見ながら食べることをオススメします。

参考記事:ラカントのカロリー&糖質はゼロ?~気になる味やダイエット活用法まで解説~

のど飴はコンビニの龍角散シュガーレスを

のど飴で有名な龍角散シリーズには、シュガーレス(※)があります。それが【龍角散ののどすっきり飴 カシス&ブルーベリー】です。

(※)シュガーレスは糖の含有量が0.5g/100g以下と、非常に少ないのが特徴

糖質は6粒(18g)あたり17.5g、カロリーは48kcalになります。

しかしシュガーレスとはいえ糖質やカロリーは含まれます。血糖値への影響を考えると1日あたり2粒までが良いですね。

低血糖の時に役立つ飴について

低血糖_飴

低血糖とは、血液の中に流れているブドウ糖の量が少なくなっている状態です。発汗や手の震え、心臓がドキドキする、顔色が悪くなるなど様々な症状が起こります。

低血糖が生じた際は、まずブドウ糖とパッケージに書いてある飴(糖質10~15g)や、ブドウ糖を含む清涼飲料水を150~200ml程度摂取することが一つの対応策です。

ぶどう糖飴を紹介

大丸本舗のぶどう糖飴(1粒3g)は、ぶどう糖のみで作られた口溶けの良い飴です。

低血糖時には10gがブドウ糖の摂取目安ですので、ぶどう糖飴ですと3~4粒となります。

 

参考記事:低血糖とはどのような症状?~原因や高血糖についてもわかりやすく解説~
参考記事:脳の栄養「ブドウ糖」とは〜効果から食べ物まで幅広く紹介〜

まとめ 

以上、飴は血糖値に影響するので、基本的に糖尿病の方は控える方が良いことが分かりましたね。

しかしどうしても食べたい場合は、市販の飴1個を目安にします。1個ならば、血糖値に大きな影響を与えることはないでしょう。

ラカントの飴は天然素材の羅漢果エキスを使用しており、また成分のエリスリトールは血糖値を上げない糖であることが分かっています。なので、糖尿病の方でもラカントの飴なら安心して楽しむことが出来ると言えます。

またのど飴を食べたい時は、龍角散のシュガーレスを1日あたり2粒程度召し上がるようにしてくださいね。

今回の記事があなたの血糖コントロールに役立つと幸いです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血糖値や体重、運動や食事の記録がカンタンにできます。日々の血糖コントロールにてぜひ活用してみてくださいね。

シンクヘルスの紹介

■参考文献
日本食品成分表2021八訂 医歯薬出版株式会社
農林水産省 特集2(あめ)
独立行政法人 畜産産業振興機構 飴と砂糖の話
東洋医学研究所 糖の種類によって吸収時間は違う 二葉鍼灸院 院長 山田篤(平成30年3月1日号)
サラヤ株式会社 ラカントとは ラカントのよくあるご質問
三菱ケミカル株式会社ライフソリューションセクター エリスリトール特徴
株式会社龍角散  龍角散ののどすっきり飴 カシス&ブルーベリー

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