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糖尿病に効果のある飲み物は?水から身近なジュースまでわかりやすく解説

糖尿病に効果のある飲み物は?水から身近なジュースまでわかりやすく解説

「ジュースばかり飲んでいたから、糖尿病になっちゃったのかな…」

果汁入りのジュースや炭酸飲料は、つい飲みたくなる飲み物ですよね。特に仕事で疲れた時や暑くて喉が渇いた時、ゴクゴクと飲みたくなる気持ちはよく分かります。

しかし、一般的に甘いと感じる飲み物には糖分がたっぷり含まれています。糖尿病の方が飲んでも大丈夫なのでしょうか。

そこで今回は飲み物が血糖値に与える影響から身近な飲み物まで、分かりやすくお教えしていきます。

「やっぱりジュースが飲みたい」 

そんなあなたの声にお答えする内容も盛り込んでいますので、ぜひ最後までお読みください。

それでは、まいりましょう。

糖尿病と飲み物の関係

飲み物は、水分を補給するためのものです。

そして水分は、私たちの体の中で栄養素運んだり老廃物を排出したりと、生きるために大切な働きをしています。

要するに、「飲み物を飲む=生命活動」とも言えるでしょう。

しかし水分補給のための飲み物に糖分が入っている場合、話は変わってきます。

というのも一般的に、市販のジュースや清涼飲料水には糖質が多く含まれています。

例えば500mlのコーラ1本には、スティックシュガー19本分もの砂糖が含まれています。

そして糖質は56.5g。これは、ご飯お茶碗1膳分(約160g)と変わらない量です。

ジュースに含まれる糖質量

また飲み物に含まれている糖質は、体内に吸収されやすい性質を持っています。

糖尿病は血糖値を下げるインスリンがうまく働かず(インスリン抵抗性)、血液中のブドウ糖が増える病気です。

そのため、糖尿病患者さんの体に飲み物の糖が入ると、血糖値は跳ね上がってしまいます。

では、血糖値はどのくらい跳ね上がるのでしょうか。

糖質を多く含んだ飲み物が血糖値に与える影響を表したグラフを、下記に示します。

糖質を多く含んだ飲み物が血糖に与える影響
                 ※H2社内でテスト的に実験したデータを元に作成

何も飲んでいない状態では、血糖値に変化はありません。

しかしジュースを飲むと、糖質の多い飲み物から順に高い血糖上昇を示していることがお分かりいただけると思います。

飲み物の糖によって跳ね上がった血糖値で、血糖コントロールは乱れやすくなり、高血糖が続きやすくなります。

そして血糖値が高い状態では、動脈の内側に様々な物質(プラーク)が溜まって血流が悪くなり、血管が傷ついて動脈硬化の進行にもつながってしまうのです。

つまり、市販のジュースや清涼飲料水を飲むことが、糖尿病の合併症の一つである動脈硬化のリスクをあげることになると言えます。

さらに甘い飲み物をよく飲んでいると、高血糖だけではなく糖尿病の急性合併症である「ペットボトル症候群(ソフトドリンクケトーシス)」(※)の発症リスクも生じますので、注意が必要です。

(※)ペットボトル症候群は、糖を含む清涼飲料水を大量に飲むことで高血糖状態になっているにもかかわらず、さらに飲むという行為を繰り返すことで起こります。吐き気や腹痛がみられますが、進行すると意識障害や昏睡に繋がることもあります。

糖尿病の方でも飲めるジュース

どうしてもジュースが飲みたい…そのような時には、ゼロカロリーの飲み物を活用しましょう。

ゼロカロリーなら影響ない?

ゼロカロリーの飲み物は、血糖値に影響しません

下の図は、普通のコーラとゼロカロリーのコーラが血糖値に与える影響を比較したものです。

コーラとコーラゼロが血糖値に与える影響
                                                                  ※H2社内でテスト的に実験したデータを元に作成

普通のコーラでは30分後には血糖値が急上昇していますが、コーラゼロは血糖値に全く影響していないことがお分かりいただけると思います。

ただしゼロと表示されているにもかかわらず、糖質が含まれているものもあります。

なぜなら、100mlあたり糖質が0.5g以下であればゼロ表示ができるようになっているからです。

そのため糖質ゼロと思って飲んでいても、実際には500ml1本で糖質を2gほど摂っていることも。

ゼロと表記されている飲み物も、成分表記を見てから購入すると安心です。

コーラゼロは糖尿病に悪い飲み物なのか

コーラゼロは糖尿病患者さんにとってどんな飲み物なのでしょうか。

血糖値に影響を与えないコーラゼロは、糖尿病に悪い飲み物ではありません

しかし、コーラに含まれるカフェインの存在を、知っておく必要があります。なぜなら、カフェインはインスリンを効きにくくし(インスリン抵抗性)、血糖値を上げやすくしてしまうものだからです。

コーラゼロのカフェイン量は、レギュラーコーヒーの約1/6、紅茶の約1/3、煎茶の約1/2と、一般的にカフェインを含む飲み物より少なめです。

しかし、血糖値に影響しないから…という理由でコーラゼロをたくさん飲むと、カフェインも多く摂ることになってしまいます。

コーラゼロは、1日1本(500ml)ほどにしておくと良いでしょう。

スポーツドリンクについて

スポーツドリンクについて

「夏場は熱中症対策でスポーツドリンクを飲む」 というあなた。

たしかに夏場で汗をかいた後、水分やミネラルの補給という観点では、スポーツドリンクは適する飲み物です。

しかし、市販のスポーツドリンクにも糖分がしっかり含まれています。そのため、血糖コントロールを乱す大きな原因となるリスクが高く、お勧め出来ません。

暑さで汗をかいた場合の水分補給は、普通の水やお茶で大丈夫です。

もし大量の汗をかくような運動をする時は、糖分なしの自家製スポーツドリンクを作ってみませんか?

【自家製スポーツドリンク】
・水:500ml
・レモン果汁:大さじ1〜1.5
・塩:0.5g (指でひとつまみ)

ペットボトルに水を入れ、レモン果汁と塩を溶かすだけで簡単にできます。

自家製スポーツドリンクで、血糖値の跳ね上がりを防ぎましょう。

糖尿病の方にオススメの飲み物

糖尿病の方にオススメの飲み物

ジュースなどご紹介してきましたが、やはり糖尿病患者さんには 「血糖値に影響しない飲み物=糖分が入っていない飲み物」 をお勧めします。

水やお茶、麦茶いった無糖の飲み物であれば安心です。

水は糖尿病に効果あり?

私たちが生きていくために欠かせない水。水が糖尿病に良い効果があるかどうかについては何とも言えない、というのが現状です。  

水には、体液が持つ性質と状態を一定に保つ働きがあります。血糖値における重要な体液は、血液です。

血糖値が高い状態(=血液の中のブドウ糖が多い状態)を改善しようと水が働きかけるとも考えられますが、正確な根拠について示すものがありません。

水に糖尿病の治療効果を求めるのではなく、食事や運動、生活習慣で血糖値を改善していきましょう。

お茶は血糖値を改善する?

お茶は血糖値を改善する

お茶が血糖値を改善すると断言はできませんが、緑茶の摂取量が多いほど、糖尿病の発症リスクが低いという報告があります。

そのため、糖尿病の予防にお茶の活用は良いと思われますが、お茶さえ飲んでいたらあなたの糖尿病が防げたわけではありません。

なお緑茶に含まれるポリフェノールのカテキンには、食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。

血糖コントロールの一つの材料として、カテキンの入ったお茶を取り入れるのは良いことでしょう。

参考記事:糖尿病に青汁は効果があるの?〜おすすめもランキング形式で紹介〜

その他の市販で見かける飲み物について

市販のドリンクにはたくさんの種類がありますよね。

特に最近、コンビニなどでよく見かけるトクホ飲料には、どのような効果があるのでしょうか。

また、毎日飲んでいる牛乳やコーヒーについても気になるところですよね。

詳しくみていきましょう。

トクホは予防効果がある?

トクホとは、特定保健用食品の略称です。私たちの体の機能に影響を与える成分を含んでいて、血糖値や血圧などを正常に保つサポートをする食品のことを言います。

それでは 「食後の血糖値の上昇を穏やかにする」 という飲み物には、糖尿病の合併症を予防する効果があるのでしょうか。

その答えは、No。

なぜなら、「食後の血糖値の上昇を穏やかにする」というトクホ飲料は、食後の血糖値が気になる人が対象で、糖尿病患者さんに向けた商品ではないからです。

また、血糖値の上がりやすい人が糖質を含む食品を摂る際に、トクホ飲料を一緒に飲むと効果的という結果がありますが、トクホ飲料だけでは血糖値の上昇を完全に抑えることは出来ないという報告が出ています。

トクホの飲料に頼り過ぎず、食べ過ぎに気をつけ、食物繊維を多く取り入れた食生活を心がけてください。

糖尿病の方は牛乳の飲み方に注意?

牛乳

牛乳はカルシウムを含んだ食品で、体への吸収率も良いのが特徴です。

カルシウムが不足すると、血糖値を下げる働きのあるインスリンが上手く分泌されなくなります。

しかし、牛乳には乳糖という糖質が含まれています。牛乳の種類に関係なく、100mlあたり、約5〜5.5gの糖質が含まれていることを知っておきましょう。

コップ1杯(150ml)程度の牛乳であれば問題ありませんが、水分補給のために1日800ml〜1L近く飲んでいると、それだけで糖質を50gも摂ることになります。

糖質50gは、6枚切りの食パン2枚に含まれる糖質量と同じです。牛乳の飲み過ぎには気をつけてください。

コーヒーは糖尿病に良いのか

コーヒーが、糖尿病の予防に効果的との論文報告があります。

しかし糖尿病患者さんがコーヒーを飲むと、コーヒーに含まれるカフェインの影響で血糖コントロールが乱れる可能性があり、糖尿病に良いとは言い切れません。

1日2杯程度で無糖のコーヒーなら、安心して楽しんでいただけます。

参考記事:糖尿病の方向けコーヒーの飲み方

まとめ

フレッシュジュース

以上、糖尿病患者さんには、無糖の飲み物が適していることが分かりましたね。

飲み物の糖分は血糖値を急激にあげる原因になりますので、ジュースや甘い清涼飲料水は控えるようにしましょう。

ゼロカロリーの飲み物は、基本的に血糖値に影響を与えません。しかしゼロカロリーの中にも、糖質が入っている飲み物もあります。

コーラが飲みたい時は、ゼロカロリーを1日500ml1本程度にしておくと良いでしょう。

また水やトクホ飲料は、水分を補給するために良い飲み物ですが、直接的に糖尿病を改善したり合併症を予防するものではありません。

なお、緑茶に含まれるカテキンには食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。食事の時や食後に、緑茶を飲むのは良いことです。

そして牛乳ならコップ1杯(150ml)コーヒーなら1日2杯で無糖を目安に飲んでいただければと思います。

以上、「糖尿病と飲み物」について、ご紹介しました。

今回の内容を参考に、飲み物を美味しく楽しんでいただけると幸いです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血糖値や食事の記録がカンタンにできます。飲み物など日々の食事管理でぜひ活用してみてくださいね。

 

参考文献
Nutrients. 2020 Feb 21;12(2); pii: E565. Masaki Takahashi, Effects of Timing of Acute and Consecutive Catechin Ingestion on Postprandial Glucose Metabolism in Mice and Humans.
国立研究開発法人 「健康食品」の安全性・有効性情報 
厚生労働省 e-ヘルスネット 食事バランスガイド(基本編)

編集&執筆者情報:こちらをご覧ください


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