冷麺は意外とカロリー＆糖質が高い？～盛岡冷麺と韓国冷麺の違いも解説～
当記事の執筆は、管理栄養士 前間弘美が担当しました。
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焼き肉のシメに欠かせない韓国発祥の冷麺。さっぱりとしたのどごしや味付けがクセになりますよね。
そして最近はコンビニでも冷麺を見かけることも多くなりました。
ラーメンやパスタに比べるとヘルシーなイメージのある冷麺ですが、実は冷麺のカロリーや糖質は高めです。
そこで今回は、冷麺の具体的なカロリー・糖質に加え、冷麺の種類についても具体的に解説することにしました。
またダイエット中でも冷麺を楽しめる方法もご紹介していきますので、どうぞ最後までお付き合いください。
目次
冷麺のカロリー・糖質（100gあたり）
冷麺（生）の100gあたりのカロリーは249kcal、糖質は57.6gで、一般的な食品の中では高めです。
参考までに、コンビニのおにぎり1個(100g)は190kcal、糖質35gほどとなります。
1人分のカロリー・糖質
スープや具材を含んだ冷麺1人分のカロリーは479kcal、糖質は77.3gです。
わかりやすいように、しょうゆラーメンやミートソーススパゲティといった他の麺類と比べてみましょう。
上記の通り、ヘルシーなイメージのある冷麺ですが、意外にもカロリー・糖質ともに高いことがわかりますね。
参考記事：ラーメンの糖質&カロリーはどう？ダイエットや糖質制限中の食べ方を紹介
1人分の具材（卵・チャーシュー・キムチ）のカロリー・糖質
冷麺には麺の他に、ゆで卵やきゅうり、キムチ、チャーシューなどのトッピングが一般的ですよね。
個別に見てみますと、このような具材ではチャーシューが高めです。と言いますのも、チャーシューは豚肉の肩ロース肉にしょう油や砂糖などを使用するためです。
盛岡冷麺と韓国冷麺の違い
冷麺といえば「盛岡冷麺」と「韓国冷麺」が代表的ですが、この2種類にはどのような違いがあるのでしょうか。
まず原料が異なります。「韓国冷麺」の原料はそば粉、「盛岡冷麺」は小麦粉を使用しています。
また「韓国冷麺」はそば粉由来の黒っぽい色をしており、噛み切りやすいことが特徴です。さらにつなぎに使われる材料や地域によってさまざまな呼び名に分かれます。
一方の「盛岡冷麺」は、韓国出身者がふるさとに思いをはせながら、日本流にアレンジしたのが発祥とのことです。小麦粉を原料に用いていますので、ツルっとしていてコシのある食感が楽しめますよ。
オススメの市販の冷麺をご紹介【徳山冷麺・焼肉冷麺ヤマト】
おうちで手軽に冷麺を楽しみたい、という方も多いかと思います。
そこで、数ある市販の冷麺の中から、おすすめの2品をご紹介します。
徳山冷麺
大阪鶴橋のコリアンタウン発祥の冷麺です。コラーゲンやグルコサミンが入ったスープも嬉しいですね。
韓国伝統の押し出し製法で作られた麺は、たったの1分で茹であがり、量も1食120gと食べやすい量です。
焼肉冷麺ヤマト
岩手県盛岡市を中心に人気を博している焼肉・冷麺ヤマトの商品です。
セットにカクテキ（大根のキムチ）が入っているので手軽に本場の味を楽しむことができます。
麺は1食160gとボリュームがあるので、カロリーが気になる方は量を調整すると良いでしょう。ギフトボックスも取り扱っていますので、贈り物にもおすすめです。
冷麺を糖質制限中やダイエット時に食べる時
糖質制限中について
結論から申し上げますと、冷麺は糖質が高いので、糖質制限中は控えたほうが良いでしょう。
しかし、そば粉は小麦粉と比べると糖質量が少ないため、同じ量を食べる場合は小麦粉が原料である盛岡冷麺よりも、そば粉が原料である韓国冷麺の方が糖質を抑えることができます。
もし、糖質制限中にどうしても冷麺を食べたくなったときは、韓国冷麺を適量食べることよいでしょう。
ダイエット中はどうか
冷麺は麺類の中でもカロリーが高いため、ダイエット中に向いているとはいえません。
ですからダイエット中の冷麺の食べ方では、麺の量を少なめにする、麺をカロリーの低い食材で代用するなどの工夫が必要です。
また、トッピングを低カロリーなきゅうりやキムチを多くしたり、カロリーの高いチャーシューを茹でたささみやカニかまぼこに変更したりするなど、工夫をするとよいでしょう。
冷麺に掛けるお酢は糖質制限やダイエット中に使っても問題ない？
お酢（穀物酢）は大さじ1（15mL）あたりのカロリーが5.6kcal、糖質は0.4g（差引法による利用可能炭水化物）ですので、糖質制限中やダイエット中に使っても問題ないでしょう。
こんにゃく冷麺で低カロリー・低糖質に
先ほど冷麺はカロリー・糖質ともに高く、ダイエットや糖質制限をしている方は注意が必要だとお伝えしました。
そのような方にオススメしたいのが、こんにゃく冷麺です。
こんにゃく芋を原料として作られるこんにゃく冷麺は1食分（180g）で9kcal、スープなどを合わせても90kcal程度で冷麺を楽しめます。
参考：こんにゃく冷麺 – 佐藤商店のこんにゃく
白滝で冷麺を作ると味はどうなの？
こんにゃく冷麺以外にも、スーパーなどで安く手に入る白滝を使って冷麺を楽しむ方法もあります。
白滝は100gあたり7kcal、糖質0.1g（差引法による利用可能炭水化物）と、ダイエットや糖質制限中でも安心して食べることのできる食材の1つです。
また、食物繊維が100gあたり2.9gも含まれており、腸内環境の改善が期待できるのも嬉しいですね。
なお白滝は灰汁に漬けてあるので、調理の際はしっかり湯通し・水洗いをして灰汁の臭みを取り除くのがおいしく仕上げるポイントです。
まとめ
以上、冷麺は意外にもカロリー・糖質が多い麺類であるとわかりました。
しかし工夫次第では、ダイエット時や糖質制限中でも冷麺を楽しめます。また、盛岡冷麺と韓国冷麺では原料が違うことも特徴として知っておくとよいでしょう。
それでは当記事を参考に、アレンジしながら適度に冷麺を楽しんでいただければ幸いです。
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■参考文献
八訂成分表2021（女子栄養大学出版部）
eatsmart 冷めん しょうゆラーメン ミートソーススパゲッティ
いわての三大麺：盛岡冷麺 – いわてのグルメ – 食とおみやげ｜いわての旅：岩手県観光ポータルサイト「いわての旅」
大阪鶴橋徳山冷麺 – 商品情報｜株式会社徳山物産
焼肉・冷麺ヤマト オンラインショップ / 盛岡冷麺2食袋入り
