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血圧の平均を知ろう〜年代別にまとめました〜

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血圧の平均を知ろう〜年代別にまとめました〜

当記事の執筆は、管理栄養士  前間弘美が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

「年齢が上がるにつれて、血圧も上がることがあるって聞いたのですが本当ですか?」

実は、年齢が上がると徐々に血圧の上がる方は多いです。つまり、年齢ごとに血圧の平均値は変わるのです。

そこで、今回は年代別に血圧の平均をまとめてみました。

本記事を読めば、あなたの年代の平均血圧を知ることができますよ。

血圧とは

高血圧とは

血圧とは血管内の圧力のことです。血圧は、あなたの体に必要な栄養や酸素を全身に行き渡らせるように血液を循環させる役割をしています。

そして、よく上の血圧と呼ぶのは収縮期血圧(心臓が収縮した時の血圧)で、下の血圧と呼ぶのは拡張期血圧(心臓が拡張した時の血圧)です。

どうして年代別で血圧の平均が異なるのか

血圧は、さまざまなな要因で変動するからです。

そして年齢を重ねることによって血圧が上昇するのは、飲酒・喫煙・肥満・塩分の多い食事といった生活習慣が大きく影響していることが多いです。

そのため、血圧をあげる要因となる生活習慣をしていない場合は、年齢を重ねても血圧の上昇がみられないこともあります。

参考記事:血圧とは〜高い&低いとどう体に影響するかカンタン解説〜

年代別血圧の平均

年代別血圧の平均

それでは年代別に血圧の平均を紹介いたします。

ちなみに血圧の正常値は病院で測った場合、上の血圧が120mmHg未満かつ下の血圧が80mmHg未満です。家庭で測った場合は、上の血圧が115mmHg未満かつ下の血圧が75mmHg未満で正常値といえます。

若いうちは血圧が低いから平気と思われるかもしれませんが、自分の将来の血圧のことを考えて生活習慣を意識してみると良いかもしれませんね。

参照記事:血圧の正常値はどのくらい?~今、血圧が高い人にできる改善策~

20代の平均

20代の平均血圧は、男性で116.6/74.5mmHg女性で108.9/68.4mmHgです。

30代の平均

30代の平均血圧は、男性で119.4/79.0mmHg女性で110.5/71.3mmHgです。

20代の平均血圧よりは少し高くなりましたが、そこまで大きな変化はありません。

40代の平均

40代の平均血圧は、男性で127.8/83.6mmHg女性で118.1/75.8mmHgです。

20代の平均と比較すると、収縮期血圧が10mmHgくらい上昇しました。

40代になると、健康診断で高血圧と言われたという方も少しずつ増えてくるので、平均血圧も上がってきていると考えられますね。

50代の平均

50代の平均血圧は、男性で132.4/86.1mmHg女性で123.6/78.3mmHgです。

40代の平均血圧と比較して、また少し上昇しています。

60代の平均

60代の平均血圧は、男性で137.8/85.6mmHg女性で132.5/80.0mmHgです。

この年代になると、男女ともに正常高血圧値(血圧が130~139/85~89mmHgの範囲)に入ってきます。正常高血圧値は、高血圧ではないけれど、高血圧に注意したほうが良いという血圧の値です。

70代以上の平均

70代の平均血圧は、男性で139.5/81.2mmHg女性で136.3/79.0mmHgです。

やはり年齢を重ねる度に少しずつ平均血圧も上がっていきますね。

今回ご紹介した血圧の平均は、血圧を下げるお薬を飲んでいる方は含まれていません。なので、高血圧の治療をしている人の血圧を含めると、もしかしたらもう少し高い結果になるかもしれませんね。

下記の表に、年齢別の血圧平均値まとめておきます。

血圧の平均

参考記事:更年期は高血圧になりやすい?〜原因・症状・対策をカンタン解説〜

血圧が高い(高血圧)または低い(低血圧)とどうなるか?

血圧上昇による負担

血圧が高い状態が続くと、血管や心臓に負担がかかります。

自覚症状がなくても動脈硬化や心臓の肥大が進み、脳卒中や心筋梗塞、心不全、不整脈などのリスクが高くなるのです。

低血圧の場合は、高血圧ほど治療を積極的に行っていることは少ないと思います。ただし、低血圧の場合も症状はあるので改善するに越したことはありません。

参考記事:高血圧とは~症状や生活習慣での改善ポイントなど分かりやすく解説~
参考記事:高血圧よりも怖い!?急に血圧が下がった時の対処法~症状から予防法までご紹介~

高血圧の診断基準と症状

高血圧の診断基準は、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上です。

高血圧は自覚症状がないことも多いですが、血圧がかなり高くなると頭痛やめまい、肩こりなど起こることもあります。ただし、これらの症状は必ずしも高血圧が原因とは限らないので、自己判断せずに病院の受診をすることをお勧めします。

低血圧の診断基準と症状

低血圧

低血圧の基準は、収縮期血圧が100mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下と言われています。症状としては、立ちくらみやめまい、朝起きるのが辛い、頭痛や倦怠感があるといったようなものが多いようです。

また低血圧は、比較的に男性より女性に多いのが特徴です。

低血圧の場合は、もちろん血圧を上げる薬もあるのですが、基本的には規則正しい生活や、適度な運動・バランスの取れた食事などを心がけていくことが大切になります。

まとめ

血圧は年齢ごとに平均値が異なります。

血圧の平均

血圧は、全身に栄養や酸素を行き渡らせる働きをもちます。

そして生活習慣などの影響で、年齢を重ねるにつれて平均血圧も上がることが多いです。高血圧は動脈硬化を進行させ、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを増加させます。自分の年代の平均血圧を知り、高血圧を招かない生活習慣を心がけましょう。

それでは当記事が、あなたが血圧に気をつけるきっかけになると嬉しいです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・カロリー&糖質を含む、食事・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてくださいね。

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参考文献
・日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン2019(2019)
・厚生労働省 第2部 身体状況調査の結果(2018)

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