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高血圧よりも怖い!?急に血圧が下がった時の対処法~症状から予防法までご紹介~

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高血圧よりも怖い!?急に血圧が下がった時の対処法~症状から予防法までご紹介~

当記事の執筆は、管理栄養士  松原知香が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

皆さんは普段、血圧が高いことについて問題視しても、血圧が下がることは気にしないのではないでしょうか。実は、急に血圧が下がることは注意しなければならない場合があります。

めまいやふらつきといった症状であれば軽度ですが、突然倒れて意識がない場合は命に関わるかもしれません。

そこで今回は急に血圧が下がった時にみられる症状から、対処法や予防に役立つ習慣までご紹介します。

急に血圧が下がったらどうなるの?

急に血圧が下がったらどうなるの?

血圧が低下した時には、立ち眩み・めまい・動悸・息切れ・失神などの症状があらわれます。特に、失神のように意識のない状態では、危険な状態の可能性が高いため注意が必要です。

急に血圧が下がる原因

急な血圧低下の原因としては

・自律神経障害
・脱水や出血による循環血液量の低下
・薬物(降圧薬、抗うつ薬など)
・アレルギー症状


などが考えられます。特に出血やアレルギー症状が原因の場合、急激な血圧低下が見られいわゆるショック状態となる可能性が高いです。もしそのような場合には、対処法を試す前に救急搬送を第一優先としましょう。

高齢者に多い起立性と食事性

高齢者に多い起立性と食事性

低血圧というとなんとなく若い方に多いイメージですが、実は高齢者の方にも多いことがわかっています。急な血圧低下によるめまいや立ち眩みが原因で、転倒、骨折してしまい寝たきりとなる危険性もあります。そこで、高齢者の場合は介護予防の意味でも気を付けなければなりません。

高齢者の方に多く見られる低血圧は、起立性食事性です。

特に多いのが食事性で、食べ物を消化するために消化器官へ血液が集中し、脳への血流が低下することで立ち眩みなどが起こります。席を移動する際はゆっくり立ち上がるなど、食後の動作に注意しましょう。

参考記事:血圧とは〜高い&低いとどう体に影響するかカンタン解説〜

血圧が下がった時の対処法

血圧が下がったときは、以下の2つの方法が役立ちます。

楽な姿勢になる(横になる)

楽な姿勢になる(横になる)

立ち眩みやめまいが出て立っているのがつらい場合は、無理せず横になるなど楽な姿勢になりましょう。

前傾姿勢をとる

症状が出ても動ける余裕がある場合は、体を前傾すると血液の流れがよくなり症状が緩和することがあります。様子を見ながら行いましょう。

血圧低下したら足を上げたほうがよいのか

昔は、めまいなど血圧低下症状がみられたら「足を高くする(あげる)」とよいといわれていました。しかし、最近の研究で心疾患を有する人や高齢者には効果が期待できない可能性が示され、必ずしもやったほうがよいとは言い切れません。

急な血圧低下の予防は生活習慣の見直しから

血圧低下の予防には、なんといっても生活習慣の見直しが大切です。

今回は、ポイントを5つに絞ってお伝えします。

急に立ち上がらない

これは、起立性低血圧を防ぐ方法です。起立性低血圧は、立ち上がった際、急に血圧が下がることでめまい等があらわれます。ゆっくり立ち上がることで急な血圧低下の予防につながります。

食後はゆったりと過ごす

これは、食事性低血圧を防ぐ方法です。食後は消化のために腹部へ血液が集中します。急に動き出すと腹部に集まった血液が脳などに行き届かず、立ち眩みなどが起こります。食後1時間前後は座った状態でゆったり過ごすとよいでしょう。

十分な水分補給と適度な塩分補給

十分な水分補給と適度な塩分補給

水分が不足すると体をめぐる血液量が減少してしまうため、水分補給は重要なポイントです。また、塩分は制限が必要な疾患をお持ちの方を除き、普段の食事で適宜補給するよう心がけましょう。

睡眠時間の確保

疲労が血圧低下へ影響を与えることもあるため、睡眠を十分とり体を休めましょう

運動習慣をつける

血液のめぐりをよくする観点からも、運動習慣は欠かせません。特に、足の筋肉は血液を心臓へ戻す際に重要で、筋力が低下すると血圧低下につながります。適度にジョギングもしくはウォーキングすることで、足の筋肉を鍛えましょう。 

参考記事:ウォーキングは糖尿病の治療に効果的〜正しい方法で血糖値を改善〜

意識がない場合は迷わず救急へ連絡を!

意識がない場合は迷わず救急へ連絡を!

前述しましたが、ショック状態で意識がない場合には命の危険もあるため、対処法を行うより救急要請を優先しましょう。

まとめ

急な血圧低下は、自律神経障害や体をめぐる血液量の減少、薬物、アレルギーといった原因が考えられます。特に高齢者の場合、食後におこりやすい食事性低血圧という状態がよく見られるため、食後はゆったり過ごすことが大切です。意識がないといったショック状態の場合は、ためらうことなく救急搬送を要請しましょう。

では、当記事を参考に急な血圧低下を予防して元気にお過ごしください。

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参考文献
愛知県薬剤師会 低血圧
西彼杵医師会 起立性低血圧症
根本他(2015),下肢挙上における心拍出量および血圧の影響についての研究,体育・スポーツ科学研究,15巻,p.63‐73
病気がみえるvol.2 循環器 医療情報科学研究所編 株式会社メディックメディア(2017)p.397ー398
本当は怖い「低血圧」永田勝太郎 秀和システム(2016)p.90ー91

 

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